「でも、似合いますかね?」
大河内が不安そうな顔で尋ねてきたのを、勢いで私は流した。
「大丈夫だって、美容師さんが似合うようにしてくれるからさ
今の髪型よりは絶対よくなるし」
そう言って、大河内の背中をなんとなく叩く
すると、美容師さんもそれに「任せてよ、大河内くん」と私に乗ってきてくれてたので
大河内は「わかりました…お任せます」とあっさり言ってくれた。
なので、私は「失礼します」と言い残しさっきの席に戻ると
ちょうどよく違う美容師さんが、麦茶を持ってきてくれる所だった。
「お待たせしました。大変だね〜彼は彼氏なの?」
違う美容師さんも見ていたのか、大河内について聞いてきた。