「あの〜飲み物はいりますか?」
私が置いてあった雑誌を読んでいる時に、さっきとは違う美容師さんがそう声をかけてきた。
―やっぱり、カッコいい!!
「はい」私は読んでいた雑誌を閉じて、机の上に置いた。
「何にします?」
すると、その人はメニューを差し出し見せてくれた。
「じゃあ、麦茶でお願いします」
「はい、少々お待ち下さい」と美容師さんはすごい綺麗な笑顔で、返事をして去っていった。
「すいません、下川さん
ちょっと、来て貰っていい?」
雑誌を取り読もうとすると、今度は大河内を連れていった方の美容師さんが私を呼んだ。
ーえっ、なんだろ
「はい、なんですか?」
私は雑誌をまた机の上に置き、その人の所まで向かった。