「すいません、お茶とコーヒーしかなかったんですけど…
どっちにします?」
大河内は戻って来るなり、ペットボトルを2つ持っていて私にそう差し出した。
「えっ、別によかったのに」
―何こいつ、意外とちゃんとしてるし
「でも、持って来ちゃったんで」
まぁ、そう言われたら断る理由もないので「じゃあ、お茶で」と受け取った。
「じゃあ、ありがとね〜」
と私はお茶を掴んだ手で手を振ったあと、玄関のドアを開けた。
「じゃあ、気をつけて下さい」
「おう」
そして、私は大河内の家を後にした。
家に帰ると私はベットに寝転がり、天井をボーッと見つめていた。
―何してんだろ、私…
って、今になって大河内を誘ったことを不思議に思っていた。