「…はぁ〜」と大河内はなんでって顏だけど、いきなり言われたらそうなるよね





「じゃあ、九時に迎えにくるから」





だけど、私はそんな戸惑っている大河内に断る暇なんて与えずに、約束をさせてしまった。





「…わかりました」





大河内は諦めたのか、しかなくなのか返事をして約束を了解していた。




―よし、帰るか…って




「あっ!?それと、はいプリント
本当はこれを届けてって、緒形先生に頼まれたんだよね」





私は鞄から忘れかけていた封筒を取り出して、大河内に手渡した。





「ありがとうございます。それで、これってなんなんですか?」





大河内はそれを受け取ると、なんなのか確かに外からだと分からないので私に聞いてきた。





「内容は進路関係だけど、中の見れば分かると思うから
それに、月曜までに提出だって」





私は緒形先生が説明のプリントも入れているのを見ていたので、そう答えることができた。