―えっと、きっと大河内がお兄さんとかに私のこと話たとか?




―でも、私と大河内の付き合いって先週のアレだけだしな〜





私は私の名前を知っているこの人が誰なのか、頭の中で独りで会話しながらずっと考えていた。




けど、答えはでないままだった。




すると、彼は眼鏡以外何も置かれていない机の上に置かれた眼鏡をふいに手に取った。





そして、それを掛けると見私の覚えのある顔に戻り




彼の正体が誰だかわかったんだ。





私のクラスのあのぶつかった大河内本人だと…





―え〜っ!!





とすごく驚く私と





―少しでも、ときめいちゃった私の心を返せ〜




と心の中で怒り、怒鳴っている私がいた。