そして私がその家に近づくと、表札にローマ字で見事に大河内と書いてあった。





―って、もっと早く気付けばよかったし





と私は門の前で少し落胆した。




でもなんで見つからなかったのか、よくよく考えてみた結果




私は、ポケットから地図をまた取り出した。




それを見返して見ると、地図に間違えがあることに気づいた。





―ああっ、ここ間違えてるし
それにあの担任、やっぱり何も考えてないな





と独りで納得して、また大河内の家の門の前で呆れていた。




人が見てたら、完璧に不審人物だよね




そして私は落胆からやっと立ち直り、目の前の家をふと見ると





―アイツ…、もしかして金持ちなの?いいなぁ〜





と私は少し羨ましいと思った。





―世の中、不公平だよっ