「うんそう、あの大河内だよ」
私は机に肘をついて、顔を手に乗せたままの状態でそう答えると
「じゃあ、なんで夏がこれを持ってるわけ?」
美嘉は茶色い封筒を手に取ると、私に聞いてきた。
「大河内の家が私の家になぜか近いらしくって、届けるように頼まれたんだよね〜緒形君にさ
それも今日中に頼むって」
私は立ち上がり、カバンを取りに自分の席に向かう
「最悪じゃん、夏〜緒方君バッジョブだし」
亜美は自分のことのように残念そうに言ってくれたのに対して、私は振り返りながら
「本当に最悪だよ〜」
ってすごく落ち込んでいるように、返した。
―まぁ本当に落ち込んでるんだけどね
「今日中ってことは、夏」
そんな中、美嘉はあることに気づいたようだった。