「じゃあ、明日届ければ平気ですか?」
私は飽きてきていたので、足をブラブラしていた。
「いや、一応今日中に頼む
進路のことだから、早めの方がいいし」
「確かに、そうですよねー」
ちゃんと考えてるんだか、考えてないんだかよく分からないなこの人
緒形はそう言うと、引き出しから封筒を取り出し、それに大河内と名前を書き
私が大河内に渡すプリントと、手書きの手紙をいれ封筒を閉じた。
「じゃあ下川、よろしくな」
「はい、はい」
ーあっ…
私はその封筒を受け取ったあと、ふと気付いた。
「先生、頼まれたことは引き受けますよ。でも私、大河内の家知らないんですけど…」
まぁ高校の仲良くない人の家は知らないよね、普通
小中学校とかと違って、地元の子ばかりじゃないんだし
ーつか、今ごろだけどさ
大河内の家って近かったのー!?