すると、私の返答に「本当か、マジで悪いんな」
と子供みたいに喜ぶ所が、親父なのに今は可愛いくみえた。
―でもね…
「でも、先生〜も・ち・ろ・ん」
私は笑顔で、何か奢って下さいのサインをすると
「しょうがないな〜、月曜にな」
私がタダで面倒なことを引き受ける訳なんてありえなくって
ちゃんと何かをを奢って貰う約束を、緒形先生とした。
―しめしめ
「下川、お前うまいな〜俺の財布が寂しくなるよ」
と財布を見て、少し厳しそうな顔をする緒形先生に対して
「当たり前じゃないですか、私女の子ですからー」
と私は緒形先生の反応がおもしろくって、笑っていた。
しばらく、そんなやり取りしていたんだけど
「それで、何を届けるんですか」
と言って、私はそれていた話を本題に戻した。