「なんか今日…いつもと違うね。」
「えっ━…!?」
「あっ…ぃやその髪とか…可愛いなって思って…」
真っ赤な顔を手で隠すように言う宇野さん。
そんな事めったに言われた事がないあたしはたぶん、顔が赤くなっていると思う。
この状況は、どう考えたってあたしには無理。
「あの…失礼します…」
あたしは、そう言ってこの場を去ろうした。
「待って!!」
あたしは腕を強く掴まれた。
怖くてどうしてぃぃか分からない。
泣きそうになっている自分がいた。
「待って…行かないで…」
宇野さんは離してくれない。
「あの…離して…!」
あたしは、勇気を振り絞って震える声を無理に出した。
でも宇野さんは離してくれない。
「やだ…離したら行っちゃうでしょ…?」
何なの!?離してよ…
怖い━━━…
涙がこぼれ落ちそうになった時━━━━…!!
後ろからあの人の声がした…