「なんで早く言ってくれなかったんだよ!!??」



薫風の少し怒ってるみたいな声に、ビクッとしながら答えた。



「だって…だって恥ずかしかったんだもん!!」



「はぁ!なんで??おれも真知香も心チャンもかなり心配してたんだぞ!!妃奈乃が変だって。」



あたしそんなに変だったのカナ……??
てかみんなあたしの異変に気づいてたんだ。



「ゴメン…だって・・・・━━━━━━━━初恋なんだもん!!恥ずかしいじゃん!!だから言いたくても、言えなかったの!!!!!」



あたしが真っ赤な顔でそう言うと薫風は、笑い出した。


「アハハ♪お前バカだなぁ〜てか可愛い!!アハハ〜」


「笑いすぎだから!!もう薫風なんて嫌い!」



あたしは恥ずかしさと胸のドキドキを隠すように歩き出した。




学校に近づくと…

きれいに花を咲かせた桜達が並んでいる。


あたしは桜の花びら舞い散る道を笑顔で歩いた。