「・・・妃奈乃さぁ〜」



「うん。」



「なんか俺に秘密事あるっしょ!?」


「えッ!!??えと、な…ぃよ」



「嘘言え!!俺だってお前の態度見てたら、なんかあった事くらい分かるのッ!!…それに今の動揺の仕方とその真っ赤な顔で分かります!!」



あたしはとっさに顔を両手で覆った。



「妃奈乃チャン♪俺には言えない事??」



薫風はふざけた感じでそう言ってきたけど…

薫風の顔は寂しいそうだった。




あたしはそんな薫風の顔を見て、ちゃんと話さなきゃって思った。




「あ…あたしね・・・!!!あたし… あたし…!!あたし…」



「おぃ!!あたしが多すぎ!はっきり言えー!!」



「ゴメン…言うね!!!
あたし…!!!!」


あたしは一回深呼吸をした。

すぅ━━はぁ━━━



「あたし!!!!好きな人ができたの!!!!!」



超早口で薫風にそう言い、あたしは走り出した。




あぁ〜
言っちゃった…