「何があった?何かあったらすぐ俺に言え。」


祐斗の優しい声が保健室に響いた…


・・・・・


重い沈黙。


だって言える訳ない…


この沈黙を破ったのは、やっぱり祐斗。



「辛いなら無理して言わなくてィィよ。━その代わり観桜祭一緒に回ろ!!」



「…はぁッ!!??」


「はっ!?ぢゃなくて。一緒に回ろ。誘うんだろ?気になる子!」


そう、観桜祭には好きな人を誘って校内デート。そして両想いの人達は、カップルに!!
って言うのを、観桜祭本部の人が作ったらしい。



て事は…

デートに誘われてる!!!!!



「断り却下な!!」


あの優しい笑顔の祐斗…


そんな笑顔見せられたら…

「ぁ、ぅ、うん。」


って言うしかないよ。


「まぢ!?オッケー?」


戸惑いつつ頷いたあたし。


「やった!!超嬉しい。楽しみだな♪」



祐斗が今度は豪快に、満面の笑顔で喜んでいる。



…祐斗が輝いて見えた。