『遅刻〜!!』


薫風、真知香、心。


「そんなに揃えて言う事ないじゃん!!」


「だって遅すぎ!」


「薫風が起こしてくれないから!」


「起こしたっつ〜の!!」


言い争いをしながら、机に教科書を入れていると…


「痛っ!!」


「どうした!?」


心が飛んできた。


机の中には、カッターの刃が何本か入っていた。


「何これ…」


心は、かなりビックリして言葉を失っている。
あたしも…怖い。
何なの…??


薫風と真知香も、異変に気づき近くに来た。

二人もビックリって感じの顔。


薫風の顔が怒りに満ちていくのがわかった。


「薫風!!大丈夫だから。怖い顔しないで。」


「誰だよ…お前にこんな事するの!?手、血出てる。大丈夫じゃないだろ??」


「大丈夫だって!ちょっとかすっただけ。薫風が怒る方が大丈夫じゃないよ!!」

「手、手当てしてもらってくる。次の授業、遅れるって言っておいて!!」



あたしは、保健室に向かって走った。




正直、怖すぎる…

あたし
誰かに何かした・・・?