ずっと空を見上げていると突然、私の手元にある携帯電話の着信音が部屋中を響き渡った。


彼からの電話だ。


胸の鼓動が高まっていくのが、自分でもよくわかる。


しかし、私は電話に出らず、着信音はまだ鳴り響いていた。


いざとなると緊張して、なかなか出れないものだなぁ、と私は自分の胸を抑えながら苦笑した。


いい加減出らないと切れてしまうから、私は深呼吸をして高ぶる気持ちを落ち着かせた。



そして私は、携帯電話を開いて通話ボタンを押した。