「それはサスガに驚きだわ。でも、浮気しているカレシを平気で許すのも問題あるし。なんとも言えないわね」



「私は浮気しているのは知りませんでした」



「あら……余計な事いってごめんなさい」



「いいえ。いいんです。もう他人ですから」



と、話を区切った。








私も、慧人の浮気相手と同じ文学部。



もう本命になっているのかもしれないケド。



教室に入ると、いつもの仲間が端っこの席を確保している。



「おはよ、美琴」


「おーっす」


「おはよう」


右から、宮崎杏奈(ミヤザキ アンナ)、岡山卓真(オカヤマ タクマ)、秋田莉玖(アキタ リク)。



三人とも1年の時からの仲良しグループで、ずっとつるんでいる仲間だ。



「美琴に残念な話しがあります」


と、杏奈。


「え?!な、何?!」


と、私は過剰に身を震わせる。