いつも澄ましていて、あまり人と話してる所を見た事も無い女。



同性ではしゃぐこともせず、いつも一人で飯を食っているような……。



この女の生態に、ちょと興味があった。




「適当に、投げ捨ててくる」



そう言い残して、みんなよりも早く店を出た。




「おい、家の住所くらいは言えるだろ?」



福島は、思ったよりも軽くて。



「ぐー……」



……完全に寝ている。





さて、どうしたものか。



ここから、あまりにも離れていたら、どう処理していいのか迷った。



家に連れて帰るわけにもいかないし。





やっぱ、起きるまで待つか……。





誰もいない公園のベンチに福島を寝かせる。



まだ、そんなに気温は低くないが、夜は冷えた。