「あいつ、杏奈もさ、ちとショックでかかったみたいで。今日は学校休むとよ」




「そっか」




胸元には、莉玖からもらった四葉のクローバーが揺れていた。




どうしていいのか分からないのは、みんな同じだ。




「私は、もう慧人を卒業したい」



卓真は目を見開いた。




「ちゃんと莉玖と付き合いたい」




「それで、いいのかよ」





「卓真も、それが聞きたかったんでしょ?」




「まあな」




「私は、他の女の子と付き合っている慧人を許すほど寛大じゃないし。それに離れて分かったこともあるし」




もしかしたら……慧人も同じ事を考えていたのかもしれない。





そう思ったんだ。