「あいつは止めておけよ。ガキ過ぎだろ」



慧人の横顔を見上げる。




端整な顔立ちが、怒りに歪んでる。




今更……何を怒るのか。



何に怒るのか。




なんで?……慧人が怒るのか分からない。




「もう慧人には関係ないじゃん……」




「関係って、幼馴染ってのは無くなったわけじゃねーだろ。友人の一人として言ってやってるの」




友人……いつから、私たちは友達になんてなったの?





「放っておいてよ」





嫌だ。



友人になんかなりたくない。





友達になんて戻りたくない。





それなら、いっそ。