また迷惑かけちゃうから、これは言えない。
できるだけ、困らせたくないんだ2人を…




「そう?変な杏。」



灯は少し不満そうにそう言うと靴下を脱いで足を川につけた。
ちゃぽんと可愛い水音が響く。




「ってことで!バーベキューなんてどう?!」




峻は嬉しそうに言うと、バーベキューの準備をしっかりとあたし達に見せた。



「え…、峻が持ってきたの?」




思わず目が点になる。
河川敷から家までだいぶ距離があるのに、こんなでかいもの家から持ってきたなんて。




「まさか!んな訳ないだろ。さっき姉貴に車で運んで貰っただけ!」




だよね…。
びっくりした。




でも、峻なら家から運んできてもおかしくない。
峻は時々ほっとくと何するかわかんないとこがあるから。