用がなくなったかのように桃が去っていくのを見てから、足を進め始めた。




桃にとってあたしはただのお遊び同然。
あたしにとって桃はただのクラスメイト。




この薄っぺらい関係だから、桃とは上手くやっていけるのかもしれない。




もう、どうでもいいんだ。
これから先の人生も未来も…




友情も愛情も……





もう、どうでもいい。





期待なんてしない。
楽しいことなんて何もない。





きっとこの道に転がる無数の石と同じように、ただ流されて生きていくだけ。





あたしは下に転がる1つの石をポンと蹴った。
ころころと坂道を勝手に転がっていく石。





そう、こんな風に流されて生きていきたいだけ…