「お前調子のんなよ?てめえシバくぞ?」
「おいおい!ショウ!そんなキレんなって!マサも謝れよ?」

カズが俺を止める。
いや、これが俺です。
別にキレてねえ。

「ショウちゃーん!ごめんね?俺はショウちゃんが大好きだぞおっ!」

ふざけながら謝ってくるマサ
気持ち悪い。
男に大好きって言われて誰が嬉しい?
そんな奴ゲイくらいだろう。

「これだけは言っておくが、俺はお前の事嫌いぢゃないが、好きではないからな。つーかお前キモいからやめろ。やめないなら、死ね。」

ちょっと度を越しすぎたか?
まあいつもの事だ。
慣れているだろう。
たぶんな?笑

「ひでえな~!親友に対して死ねだもんなっ!俺傷つくわー。」

お調子者のこいつは、笑いながら言ってくる。
やっぱりムカつく。

「勝手に傷ついてろ。俺は知らん。」
「ショウちゃん冷たーい。本当は傷ついてないよ?だって慣れたもん。」
「ならずるずる引きずるな。」

本当にめんどくさい奴だ。
けど、やっぱりこいつがいないとつまんねえ。

「二人とも言い合ってるくせにいつも仲良いよねっ?喧嘩するほど仲が良いって奴だねっ」

カズがほざいている。

「つーか、最近カエ可愛くなったよな?」

カズがポツりとつぶやいた。
カエとは楓の事。
女子と、一部の男子がそーやって呼んでる。

「お前頭打った?なんであいつなのっ?」

俺はガチで疑問に思った。
俺ほどではないが、それなりにモテるカズが急に楓だもんな。

「え、でも普通にカエって可愛くない?なあ、マサー!」

マサに同意を求めるカズ。

「いや、俺は菜々一筋だし。」

マサには結構前から付き合ってる菜々って彼女がいる。
可愛いだか知らないけど、特に俺は興味なし。

「とりあえずカエは可愛いと思う!」

一人で主張してるカズ。
大丈夫かよ、こいつ。
俺の中では楓は恋愛対象の対象外。
つまり、女としてみてないってわけ。

「ごめん、俺楓のこと女だと見てないっ!」
「お前結構きつい事いったぞ?」

マサがつぶやく。