「…ゆい…ちゃん…?」



「あ、あの、この間はどうも、ありがとうございました!!お陰で助かりました!」



咄嗟に立ち上がりお礼を告げた。

というよりは叫んだかな?



だって恥ずかしくて。


隼人さん、

”なんで君がここにいるんだ?”

って不思議そうな顔してたから。




だから

”会いたくて来ました”

なんて、悟られない様にしたかった。

ただ単に、お礼を言いに来ただけと思って欲しかった。






ああ。


でも、下げた頭があげられない。


顔に熱が集まって、赤くなっているのが分かるから。


心臓がドクンドクン大きな音をたてて動いて、体中の血液が高速で流れているみたい。



ドキドキが止まらない。


指先が震える。






どうしよう。


私、やっぱり。



隼人さんを好きみたい。