「…優花の写真を見たんだろ?」



その言葉を聞いた途端、ギュッ…と握られたみたいに胸が苦しくなって、口が開かなくて。

だけど、ちゃんと答えなくちゃって気ばかり焦って、とにかく必死で頷いた。





目の前の道路は車だらけで、さっきからずっと徐行運転。


こんな時位、重苦しい空気を振り払う様に颯爽と走って欲しいのに。


そんな願いも虚しく、隼人さんは運転中だというのに、私の顔をじっと見れる余裕がある。



逃げる事もしらを切る事も出来ない。



「写真……勝手に見てごめんなさい。」




今から起きる事にビクビクしながらも、持てる勇気を総動員して口を開いた。

まずは、勝手に見てしまった事を謝らなくちゃいけないから。



それに何より、私自身、真実が知りたかったから。