ウィーンゴと動きだすウォシュレットマシン。

女は、男の肛門からぶら下がる細くて黒いうんこに対して水圧調整ボタンを操作した。

部屋にピッピッピという電子音を残し、水圧はピッピッピッという音と共に徐々に強くなった。しばらくして、今度は反対に弱くなった。

こそげ落ちる黒い破片は、白い便器の中に不規則に放射状に飛び散った。

女は器用に左手では水圧を調整し、男の肛門の括約筋を刺激し、右手では男のシャツの下から手を入れ、割れた腹筋へと指を這わせた。

男は女のスカートをかすめるようにグイッと勃起した。

その瞬間に、真っ白い便器の中に貯まる水に、細くて黒いうんこは


ポトリと落ちた。




その音で2人の動きが止まり、


音が、静かな部屋の壁に跳ね返り

吸収され徐々に消えていくとともに、

その音が小さくなっていく事だけを感じる。

その消えてゆく音を2人で同じように感じる。

感じれば感じるほど、

部屋の中の二人の間に静寂が生まれた。