女は、右手を片時も休めることなく腹、胸をまさぐり男の小さな乳首を中指で遊びながら鼻と鼻がこすれあう位置でふふふと笑った。

笑い声の下のほうからは、ピッピッピッピっと鳴る電子音がする。

男は、その音の鳴る方をちらりと見た。

水圧はMAXの5。その横に赤いランプが点滅しており、その側には漢字一文字で強と書かれてあった。

ピッピッピッと鳴るが表示は5より下に下がらない。上げ上げの状態で、

強(きょう)。水圧は変わらない。


しばらくすると男の肛門にかかる温水が冷えてきた。

女は、冷え切ったころあいを見計らったようにパカリと大胆にプラスチックカバーを外し、今度は水圧のつまみを摘んでグリグリと強い弱いを調節しだした。

ジジジジとババババという音が激しくなり、最初は痛いとか冷たいとか感じたのだが肛門の感覚が麻痺してきたのか、落ち着いた様子で服の上から胸やおしりをさわさわとさわった。

服にふれた瞬間に目の先からパチパチと小さな火花が出るような気がした。

チラリと見ると水圧つまみは右にいっぱい回っていた。このカバーを外す以前の強なんてものは、強だと思い込んでいたものは、しょせん標準位置においての強でしかないのではないか? と。

男のつい先ほど感じていたMAXだと思い込んでいた刺激というのは、標準時においてのMAXであり、井の中の蛙大海を知らずとか、まさにそんな状態だったのであろう。

お山の大将とかもそうなんだろう。と。

だけど、どうだろうか?

宇宙一になんかなりたいのか?

世界一になんかなりたいのか?

日本一で十分ではないか?

オンリーワンでもいいんじゃないのか?

日本や世界や宇宙を目指すよりも、学年で、いやクラスで一番好きな女子とSEXをして、男はその女の子と2回目、3回目のSEXをすれば、もうそれでことたりるのではないか?

クラスで一番好きじゃなくてもかまいやしないのではないか?

女は、さらに水圧だけではあきたらず温度までもいじくりだした。一度冷めた温水は、そんなにすぐには熱くはならないだろうに、やれやれ。

便座温度まで調節しだした。

トイレのDJである。

YO!ちぇけらー