ガラッ



春樹はいつもと同じように教室のドアを開けた。





もぅ…そんなに目立っちゃだめだってぇ!!






「『春樹君~!ってあれ?なんで音羽さん、春樹君と手繋いでるの?』」





ウッ…ヤバい…。




「あっ!!そうだ!!アタシ、先生から呼ばれてるんだった!!ごめんねー!」





私は思いっきり走った。


こんな漫画で使うようなセリフ、まさか使う時が来るなんて思ってもいなかったよ…。







思いっきり走ってたどり着いたのは…



音楽室。







ここがやっぱり落ち着くなぁ…。



きっと今頃教室の皆はパニクッてるだろうなぁ。





ガラッ



「へっ?!」




「あっ!音羽ちゃんじゃん!おっはー!」




そこにいたのは、陸君だった。