次の日


私は春樹の事を考えながら寝てたら、寝坊してしまった!




「やばい!!寝坊だ!!」




今は7時。頑張れば、遅刻しない。




「お母さん、いってひまふ!」


「気をつけて行ってくんのよ!!」



やばい!やばいよ!




そう思った時だった…。



「おっせーよ!!」



外にいたのはリムジンに乗ってる春樹だった。



「なんで春樹がいんの?」



「音羽の王子様として当然の事だろ!」



王子様って…。



「ププッ…」



「何笑ってんだよ!いいから乗れ!遅刻するぞ。」



春樹は顔を赤らめて言った。



「うん!!」



違うよ、春樹。

私が笑ったのは『面白い』じゃなくて『嬉しい』からだよ。

だって王子様なんて言われたら女の子なら誰でも嬉しいじゃない?

だから嬉しくって笑ったんだよ。



どうか分かってね…。