同じクラスの七原君がそこに居た。
「高杉、なんで一人なん?
佐々木とかと一緒やないん?」
私の傍に来た七原君から、雅斗くんとは少し違う匂いがした。
シャンプーなのかな?
石鹸なのかな?
凄く自然な爽やかな香り。
白いロンTにジーンズが良く似合ってて、きっとカッコいいんだろうななんて思った。
「はぐれちゃって…」
「フッ(笑)。
高杉って結構天然やでな?
俺も伴野(ともの)、探さなあかんから一緒に探すか?」
「伴野くんって、同じクラスの?」
「おー、そう。
同じサッカー部で、しかも幼馴染。
キモイやろ?
男同士で同じクラスで同じ部活で幼馴染。
しかも、あんな強面の…(笑)。」
強面…
うん、野球部の人みたいに坊主頭に眉毛が細いし…。
そう言えば七原君といつも一緒に居るような気がする。