「怖い怖い(笑)。
じゃあね~、愛ちゃん。」
郁君がニヤニヤしながら手を振って私と雅斗くんを残した。
「…帰るんぞ。」
「え…?」
雅斗くんのを見上げると、眉間に皺を寄せた不機嫌な顔が目に入った。
プツンッと音を立てた私の心の中で…
感情の糸…
嫌われたくないとか
怖いとか
雅斗くんを好きだとか…
いつもなら躊躇するのに…
考えなくそのまま口に吐いた言葉。
「雅斗くんは、私が彼女だなんて恥ずかしいんだね。
わかったよ。
一人で帰れるから。」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…