私の胸に顔を埋めたままの雅斗君の髪を撫でた。

ただ、それを繰り返した。







「俺な…。

寂しいとか思わんようにしてた…んよ。

でも、愛…、お前、暖かいから、俺、あかんわ…。

甘えてまうんよ…」







私の腰に腕を回した雅斗君が力強く抱きしめてきた。








「…甘えていいよ。

いっぱい、甘えて。

あたしで良いなら…」







私の胸から顔を上げた雅斗くんの瞳が赤らんで居て涙が目尻に溜まっているのが見えた。







「泣いて…いいよ。

辛かったね…。」






フワフワでサラサラの綺麗な髪を、無心で撫でた。






大きなカラダの雅斗くんなのに、それを震わせて私の胸の中で泣く雅斗くんは、まるで子供みたいで…






なんて繊細で脆い人なんだろうと思った。






守ってあげたい…





そう思わずに居られなかった。