「ちょっとだけ、寝てもええ?」
目を閉じて、私の膝にくっついてきた雅斗君に心臓がもたない。
でも、その仕草がやっぱり可愛くて、私の母性本能をくすぐる。
重ねられた手に、絡めて来る指。
力強いのに、どこか不安定で、たどたどしいその動きが愛しくて、私は、雅斗君の髪を撫でた。
「寝ていいよ。」
一層私にくっついてきた雅斗くんが、私の膝の上に頭を乗せて、腰に腕を巻きつけてきた。
「…眠てぇ…」
「///、甘えん坊だね?」
わざと自分を落ちつけるように、雅斗君の柔らかい髪を撫でる。
よしよし…、良い子、良い子…
なんてあやす様に、でも、本当は心臓が壊れちゃいそうなくらいドキドキして死んじゃいそう…。
「ん…。
甘えさせてよ…。
…15分経ったら起こして?」
私のお腹に顔を埋めたまま紡ぐ言葉の甘さにクラクラする…。
「…了解。」