荷物を置いた場所に戻って来た私たちは、近くの自販機でジュースを買った。
「これ飲んだら、向日葵のとこ行こう。」
「うん。」
「なんかお前って炭酸苦手っぽいのに、コーラなんや(笑)。」
幸谷君と同じの飲みたいなんて思ったのは内緒。
それに炭酸嫌いじゃないモン。
「どんなイメージなの…あたし…」
赤いコーラの缶を口に運んでゴクッと一口飲みこんだ。
キツメの炭酸が喉を刺激する。
「ゆっくり飲めよ。」
黒いパーカーを私に手渡した幸谷君が黒いタンクトップをバサッと手早く着た。
「煙草吸ってええ?」
「…うん、いいよ。」