心臓が早く鳴るのが分かった


「アンタなんかっ……大っ嫌い」


「これはアンタへの復讐…」


(止めて)


「一生、苦しんでいればいい」


大体、予感はしてた。


「バイバイ…人殺しの親友さん♪」


足が動かなかった。


百合は軽々とフェンスを乗り越えた



『止めッ……百合ィ!』




ードサッー


セカイのイロが灰色に染まって濁った。


まだ生きてるかもしれない…そう思った