僕は夏祭りから帰ってきてから

すぐに飛鳥との約束を破った。


僕は自分と雅也が共有している部屋に行き

布団で寝っ転がりながらゲームをしている雅也に怒鳴った。



『なんで別れたんだよ?!』

なぜか目がうるみ、

怒鳴り声が震えた。


雅也はこちらをチラリと見てから

またゲーム画面に目を移す。


『べつに。

あいつ重いしうざったくなってフッた』


平然と答える雅也に僕は掴みかかった。


『ふざけんな!!』


兄弟ゲンカなんてした事なかった。


それは僕が大した事じゃ怒らない性格だからだ。



雅也が面倒くさそうに言った。