『ご、ごめん。帰るね!』
「あ、うん。」
え、送ってくんないの?
本気で?
だって、暗いよ…?
真っ暗だよ?!
そう心の中で嘆きながら携帯を開くと、奏からの着信が20件も来ていた。
内心、奏の助けを借りたかったけど、探させたうえに迎えに来させるなんて、とてもじゃないけど、できなかった。
携帯とカバンを抱き締めながら、とぼとぼと歩いていると、なんだか涙が溢れてきた。
暗闇…怖すぎ!!
涙を流さないように歯をくいしばりながらも歩いていくと、後ろから走ってくる音が聞こえてきた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…