真新しい制服に身を包み、愛らしい笑顔で俺を呼ぶ小柄な彼女は、俺の幼なじみかつ、俺の初恋の女のコ。 ただひとり、俺の事を"ソウ"と呼ぶ。 「奏ーっ!おはよう☆」 輝かしい笑顔を見せながら俺に駆け寄ってくる。 つい、見とれてしまう。 あまりにも輝いていたから。 あまりにも愛らしい声で俺を呼ぶから。 「奏~?どしたの?」 そういって、可愛い顏で俺を覗きこむ。 俺はこの愛らしいコを、15年間見続けてきたんだ。