「ねぇ!あたし、そんなに分かりやすかった!?」
珠の部屋で浴衣に着替えた女性陣は、残りの余った30分で会議を始めた。
「ぶっちゃけ、うん」
「ッッ!だって、《いつも》分かんなくなっちゃったんだもん!どうしよう!」
普段は、勝気で泣き言を言わない志穂も恋には、お手上げで
「ねぇ、バレたらどうしよう!嫌だよ、バラバラになるの!!」
一番怖いのは、今まで積み上げてきた関係がパーになる事。
4人が自分のせいでギクシャクしないかが一番の難点だ。
「あのさ、どうせ彼女居んなら長引かせるだけ無駄じゃない?」
「え…」
「告っちゃいなよ」
珠は、あっさりと良い放つ。
「あたしが二人っきりにするから、ね!」
「ムッ、ムリ!」
「却下。告白出来なかった場合、あたしが言っちゃうからね?」
「ッ!簡単に言わないでよ!そんなの出来るわけないでしょ!!」
「………でもね、言わなきゃダメなの。早く言わなきゃ、もっと言いにくくなるから」
癇癪を起こしたように叫ぶ志穂に珠は、言い聞かせるように語る。
「でも!嫌なの!バラバラになりたくない!!」