「てか、幼少に決まっても感じ的にテンションの低い珠じゃん」



「頑張ろーよ。何もさんこに諦めたら、諦めるにも諦めきれんよ?」



珠は、諭〈さと〉すように静かに言う。



「う゛うぅ、珠の真面目スイッチが入ると言葉が重い…」



「んー、そーかなー?でも、関係維持なんて一番辛いだけだから止めときな」



「ん…」



「それからの事は、それから考えりゃいいから」



「…」



「大丈夫!志穂は、魅力的だよ!」



そう言って珠が自信気に笑う



「ありがとう」



「志穂に告られて落ちない男は、ゲイだ(笑」



「そこまで言うか(笑」



いつもの調子に戻った2人は、志穂の持ってきたお菓子をつまみながら、珠の家のジュースを仰〈あお〉いだ。