ピピピッ―


「ふわぁーzzz」


時計のアラームで目を覚ます


いつもと変わらない朝
目覚めは毎日最悪
あの日からずっと一緒の夢


母親も父親も居ない
5つ上の兄は大学で寮生活をしている
この一軒家にはあたししか住んでいない
あの日からずっと


あたし?
鈴波 紗耶加
ただの女子高生



毎日、毎日
何回も同じような日を繰り返してる


時々
日が進んだことがわからない

重症だ



本当に毎日がつまらない
何も変わったこともなく
平凡な人々は[平和]というのだろう

それに比べあたしは[非常]を期待している


なぜかって?

毎日が楽しくないから



高校生活も全く楽しくない


どっかの誰かが
「高校が一番楽しい!」と言っていたのを聞いた気がする

当時のバカなあたしはそれを真に受け取り
高校へと期待をよせる


実際は全く違うものだった



楽しいどころか無駄に疲れるだけ

授業も教科書を見れば猿だってわかるような事しか習わない

休み時間もグループで噂・悪口を言うだけ


あたしはそのグループには絶対加入はしなかった


受け入れてくれない

そんなのは関係ない

入りたい

と全く思わないから