「いいでござるか?」
「ああ」
こんな事になったのも俺のせいだ。空悟は絶対に死なせたりしない。俺のせいで父さんを犠牲になんて出来ない。俺が全ての責任を取る。
俺の決意を聞いた侍は扉から身を起こしこちらに近付いて来る。
「分かった。海斗殿の魂をもらうでござるよ」
そして侍は俺の額に手を当てた。
「その心意気に一週間の時間をあげるでござるよ。最後の一週間を精一杯生きるといい」
その瞬間、侍の手が温かくなったと思ったら、俺の意識が飛んだ。