「なん……で…
孝ちゃんが………
ここにいるの……?」
「美空……」
ガタッ
私が勢いよく立ち上がったせいでみんなが私たちに視線を向けた。
丁度それと同時に祐希とめぐと直人クンが運悪く帰ってきてしまった。
「美空?
誰〜この人?
超カッコいいんですけど!」
「美空…?」
祐希は何となく分かったみたいだった。
私の様子に……。
「美空……
あの時は心配かけてゴメン!!
俺…美空を迎えにきた。
俺実はあの時死んでたはずだった。
でも
何とか一命をとりとめたんだ……。」
「孝ちゃん……。
生きてたんだ………」
最後私は震えた声で
言った。
孝ちゃんが生きてた。
嬉しい……はずなのに
今の私は抱きついていけない。
なんでだろう……?
ずっと待ちわびてた人のはずなのに……
生きてくれてた事がすっごく嬉しいはずなのに……
「美空…?」
孝ちゃんが心配そうに私の名前を呼んだ。
ハッキリ言わなきゃ…!
私の中でもう答えはでてるでしょ…!!
「孝ちゃん……
私昔みたいにあなたに飛びつく事はできないの。
確かにあなたがあの世に行こうとしているとこ見てられずに飛び出した。
あなたが生きててくれた事すごく嬉しいよ?
でも……
私もうあなたの所に戻ることはできない。」
その言葉を言った瞬間
孝ちゃんの肩がピクッと動いた気がした。
でもゴメンなさい。
私もう見つけちゃったの……
あなた以上に大切な人を……………