「何でそれ…っ!」
「やっぱり嘘ついてた。
さっき男の子に言われたの。
あの子見たんだって!
昨日祐希が三原奈央と歩いてるとこ。」
嘘つくのだけは
やめてほしかった……
私が傷ついてでも
ホントの事
言ってほしかったんだよ?
「それどういうこと?!
祐希!!
答えなよ!!!
美空のことはもうどうだっていいわけ?」
めぐが冷たくあたる。
でも私たちここで別れた方がいいんだ…!
このまま付き合ってたら巻き込むことになる…。
「祐希…サヨナラ……」
私は教室を飛び出した。
現実から逃げるように……
自分の“存在”を消すように………
サヨウナラ………
祐希…………
あなたとの思い出は絶対に忘れないよ?
祐希も忘れないでね……。