「ゴメン!
君、私は付き合えないから!
じゃっ!!」
私は慌てて屋上を飛び出していった。
「えっ?!
美空先パイ?!」
うしろで男の子が呼んでいたけど私は気にせず走り続けた。
どういうこと?!
いつから、他の女がいたの?!
私を裏切ってたの?!
私は興奮状態を止められない…。
どうして……
いつの間にか私の頬には涙が伝っていた。
そのせいか廊下にいる人たちが私の姿を見て驚いている。
でももうそんなのどうだっていい。
今は傷ついた心がどうしても癒えない……。
祐希………
もうダメなのかな?
でもどうせ事故で祐希より先に逝くんだから祐希は健康でずっと傍にいてくれる人の方がいいよね…。