半年前―――――

東矢医学大学

目の前に現れた大きな看板。



院内に入ると 薬品の独特の匂いがした―――



カシャン

私の脳レントゲンが張り出される。


『 羽月さんは、脳に悪性の腫瘍があります。 この腫瘍は………もう手遅れです…… 』

それから医者は今後について、延命治療や病状をなれた口調で淡々と話していた。 最後に聞こえたのは
……

『 寿命は薬で腫瘍の進行を出来るだけ止めますが、転移や悪化をすればもって半年です………』




半年……………