「う、嘘でしょ…!?」

彼から声をかけられた嬉しさに、あたしは素っ頓狂な声をあげた。

「嘘?何が嘘?」

彼はぽかんとした顔で聞き返す。

「い、いや…何でもないんです…えと…あの…、その…」

あたしが何を話そうか迷っていると、彼は少し笑いながら言った。

「話したいのは分かるけどさ…。まず、立とうか…!(笑)」

「え…?」


下を見ると、まだコンクリートに座り込んだままだった。

カァァァッ///

あたしの顔が熱くなるのが自分でも分かった。

あぁもうっ!
恥ずかしいなぁ…(泣)
彼の前なのに…//

「ほら、立てる?」

「だ、大丈夫です…」


ゆっくり立ち上がって彼の顔を間近で見ると、あたしの胸がドキンッと高鳴った。

か、かっこいい…っ//

あたしは思わず、口を金魚のようにパクパクさせた。