『そうだよ。悪い? かわいいかわいいお姫様。』 かあっ、と顔が赤くなる。 アタシ…いつになったら一哉の意地悪に慣れるんだろう… やられたなと思いつつ、家への足を進めた。 ”紳道”と書かれた標識があるのが、アタシ達の家。 ドアを開ける。 「ただいまー」 まず聞こえるのは、桜花の泣き声。 生後3カ月の…愛しい我が子。