『…私からも聞いてみるから、また後で連絡するね』





別れたのに




なんでそんなことが出来るの?





アタシだったら、気まずくて絶対できないよ…






「は、はい!ありがとうございます」




境さんは「バイバイ」と呟くようにいって電話を切った。





通話時間は30分




我ながらよくやったなと思う。






携帯を握っていた右手。






自分の声しか響いていない、小さな部屋にふと寂しさを感じた





…前はここに、2人でいたんだよね?




そう思うと、なぜか部屋がさらに狭く感じた。