ギュッと強く目を閉じたのに 布団を頭からスッポリかぶったのに 羊を何万頭と数えたのに 『ぁあ゛ーっっ!!!』 ……寝れなかった。 寝れなかった理由なんて ひとつしかない。 「なぁ…莉子?」 頭をあげないまま顔を少し横にずらして目の前に立ってる莉子を見上げる。 「なに??」 「…やっぱ、なんでもない」 「なによ!?気になるでしょー!!」 「お前さ…、ち……」 「ち???」