風呂に入る前で良かった!! 着の身着のままと言っても、パジャマ代わりのグレーのスエット上下じゃカッコ悪いからな。 着替える時間さえ、もどかしく感じるから。 階段をドタバタとデカい音をたてて降りた。 「出かけてくる!」 リビングの扉を開けないまま前を通りすぎて、とりあえず外出の報告。 「海斗!こんな時間からどこ行くの!?」 玄関で靴を履いていると、リビングの扉が開いて母さんが出てきた。 「あー、大悟んちだよ」 もちろん、ウソ。